団体紹介

金井ケイスケ〜JDS実績

JDS代表:金井ケイスケ/サーカスアーティスト

ムーンナイトサーカス2023  (Ⓒ矢萩篤志)


東京の街角で初めて大道芸を見たのは小学5年生。
言葉を発しないで道行く人を誰彼かまわず巻き込む
ひとりの大道芸人に釘付けになった。


それからタップダンスを覚え
中学2年の時に新宿で
はじめてひとりで芸を披露した。

見せ方も知らない緊張したシロウトの芸には
誰も見向きもせず疲れ帰ろうとした時に

「ずっと君の頑張っている姿を遠くから見ていたよ」
と通りの向こう側の店員さんが100円を入れてくれた。

もしかしたら自分はこの道でやっていけるかもしれない!
と有頂天に…。

それから世界中を旅芸人として渡り歩くことを夢見るようになり
16歳の時に東京のパントマイム劇団に入団。

当時はアングラ演劇の色が濃く
果たしてこれが自分のやりたいことなのか…、
と迷った挙句たった1年で劇団を休団。

何もしないでブラブラ過ごしていた時
世界的な海洋写真家のアシスタント募集を知り
海外で大道芸をしたくて試験をうけ
面接で正直に自分の夢の話をしたら採用。

カメラアシスタントとして
ヨーロッパとアジア8カ国をまわりながら
大道芸を披露させてもらった。

もっと自分の芸を磨いて海外で通用する芸人になりたい
と強く思い帰国後にパントマイム劇団に復帰。
大道芸、施設イベント、学校公演、自主公演などで
あっという間に時が過ぎていった。

そんな時にフランスから来日した
現代サーカスの日本公演を見にいった。
なんだこれは!
いままで見たこともない現代サーカスというものに衝撃をうけた瞬間。
その日から我武者羅にフランスを目指した。

On a que’une vie! (人生は一度だけ!)

マダガスカル公演時の写真

渡仏〜世界ツアー

たくさんの人たちの協力を得てフランスの国立サーカスセンターCNAC内
3年制の国立サーカス大学に入学。13期生として卒業。
(はじめの2年は研修生で最後の1年は編入をして卒業)

卒業後はアルベールビル冬季五輪開会式で演出を手がけたフィリップ・デクフレさんのサーカスでツアーを経験。

Cyrk13/フィリップ・デクフレ公演


サーカス学校時代の同級生と作品を売り込んでヨーロッパ、中東、アフリカなど35カ国でツアー。紛争地域も含めたなかなか過酷な環境でも公演。
そんなこんなでフランス中心に世界各地を旅する生活もあっという間に10年。

2009年完全帰国

レバノン公演/パレスチナ難民と一緒に舞台仕込み
カメルーン公演/首都ヤウンデの風景
マダガスカル/立ち寄った村の子供たちと
ガボン/サーカスワークショップ

日本〜そしてJDSの活動


2011年に長野県松本市に移住。まつもと市民芸術館での演劇と音楽やサーカスを融合した「空中キャバレー」公演シリーズに参加。

2013年松本ジャグリングクラブを組織し、誰でも無料参加の週イチ練習会や地域イベントでのワークショップやパフォーマンスを開始。

2021年 保育園野外公演/松本市


2014年より首都圏を中心に、障害のあるなしに関わらず創作活動を行うプロジェクトを多数経験。

東京2020パラリンピック開会式サーカス振付。

2021年長野県で東京2020パラ出演者と地域の市民キャストとともにインクルシブなサーカス「ムーンナイトサーカス」公演を開始
(現在までに長野市芸術館、松本市信毎メディアガーデン、佐久市交流文化館浅科で公演。
2024年度は松本市、上田市、福井市で公演予定。)

2021ムーンナイトサーカス公演(Ⓒ橋本中)


2022年ソーシャルサーカスで多様な人たちが出会い創造する場として「つながるサーカスワークショップ」を上田、軽井沢、松本で開催。

2023年より医療法人社団オレンジ、軽井沢ほっちのロッヂと協働し「つながるサーカスキャラバンとして県内各地で実施
2024年度「つながるサーカスキャラバン in ふくい」

現在「ソーシャルサーカス」を通して、信頼関係を作り、社会の課題解決を目指して、精力的に活動しています。

金井ケイスケ

ムーンナイトサーカス2023 (Ⓒ矢萩篤志)

〜JDS ジャグリング・デ・信州 〜実績〜

  • 2021年
  • パラリンピックのレガシーを受け継いだ企画を長野県から広く発信していくためにJDS/ジャグリングドット信州(現/ジャグリング・デ・信州)を発足
  • 法人として国税庁に登録
  • 文化庁AFF助成事業として東京パラリンピック出演アーティストを中心にインクルーシブな現代サーカス「ムーンナイトサーカス」松本公演/信毎メディアガーデンホール

  • 2022年信州アーツカウンシル助成事業として「つながるサーカス」で地域の福祉拠点でもある上田市リベルテ、軽井沢町ほっちのロッヂ、松本市一般社団法人波田コミュニティデザインクラブと連携しさまざまなバリアを超えたワークショップを展開。
  • 10代メンバーの育成のための定期サーカス教室「信州ユースサーカス」を開講。
  • 文化庁AFF2助成事業としてインクルーシブな現代サーカス「ムーンナイトサーカス2022」2都市公演を実施(松本市/信毎メディアガーデンホール、長野市/長野市芸術館)

  • 2023年文化庁委託事業「令和5年度障害者等による文化芸術活動推進事業」として医療法人社団オレンジ主催のもとインクルーシブなワークショップにエアリアル体験を加え発展させた「つながるサーカスキャラバン2023」を長野県軽井沢町、安曇野市、佐久市、松本市で実施。
  • 同プロジェクトでは医療的ケア児を含めた市民キャストを公募で募る市民参加型の「ムーンナイトサーカス2023」2都市公演を実施(佐久市浅科市民会館、松本市信毎メディアガーデン)

  • 2024年文化庁委託事業「令和6年度障害者等による文化芸術活動推進事業」として医療法人社団オレンジ主催のもと「つながるサーカスキャラバン2024」「ムーンナイトサーカス2024」を福井県、長野県で開催。

    2024年10月 松本市文化芸術功労賞受賞
ーンナイトサーカス2023 (Ⓒ矢萩篤志)

金井ケイスケ 経歴

<日本>
中学生の時に新宿で大道芸をはじめる。
16歳の時にパントマイム劇団「汎マイム工房」入団。
17歳の時に海洋写真家の中村庸夫氏にアシスタントとして抜擢され海外遠征を経験(アジア2カ国、ヨーロッパ6カ国)。カメラアシスタントと併行してヨーロッパで大道芸を披露。
帰国後は汎マイム工房に復帰し、劇団内ユニットを3つ立ち上げ活動(そのうちのひとつ「シルク空」は現在「くるくるシルク」として活動中)。

98年文化庁国内研修員として舞踊をKARAS(勅使河原三郎)、舞踏を山海塾(蝉丸)、能を観世流(銕仙会)で学ぶ。青山にある鐡仙会能楽研修所に於いて初のソロ公演「能とマイム」を行う。

<フランス>
99年文化庁海外派遣研修員として、日本人で初めてフランス国立サーカス大学(CNAC)において2年研修。2001年正式に学生として迎えられ2022年同校卒業。                     

Cyrk13
Cyrk13リハーサル風景

                  アルベール五輪セレモニー演出家であり、振付家フィリップ・デクフレのカンパニー所属としてサーカス作品「CYRK13」でヨーロッパを2年間ツアー。            

カメルーン/首都から経済都市ドゥアラ移動中
アディスアベバ公演時に発生した学生デモ

共演した空中ブランコ乗りのセバスチャン・ドルトと現代サーカスカンパニーOKIHAIKUDANを立ち上げ約7年間にわたりアフリカや中東の紛争地域を含めた世界35カ国でツアーを行う傍ら各地でワークショップと滞在制作。

アフリカのとある空港で
カンパニー仲間・相棒のセバスチャン

<帰国後>
※2001年~2008年まで毎年欧州オフシーズンに日本でフィジカルアートフェス「体風の芽」を企画、運営。



2009年帰国し、茨城県守谷市に移住。AIRアーカスプロジェクトを拠点に「足長空中散歩」、「ベビーサーカス」などサーカスをテーマにしたワークショップを開発実施。

<信州移住>
2010年より串田和美演出のサーカス、音楽、演劇を融合した舞台「Kファウスト/茅野市民館」や「空中キャバレー/まつもと市民芸術館」公演シリーズに出演。

2010年静岡大道芸ワールドカップ「くるくるシルクDX」メンバーとして・ワールド部門日本代表として参加。

2011年安曇野市移住を経て、2012年松本市へ移住。

2013年より松本市で週イチ無料練習会「まつもとジャグリングクラブ」を発足。県内各地域でジャグリング等のワークショップやパフォーマーへの指導をはじめる。

2014年横浜パラトリエンナーレでの「パラトリパレード」演出をきっかけにスローレーベルの活動に参加。
2015年よりスローレーベルパフォーミングデイレクターとして障害のあるなしに関わらず共に創作活動を行うプロジェクト「スロームーブメント」青山スパイラルホール、国連大学広場、横浜象の鼻テラス、豊洲公園、サーカスアニメーション「メグの世界」(日本、カナダ、イタリアでコロナ禍で行った遠隔アニメ制作)、「T∞KY∞(トーキョー)~虫のいい話~」(池袋西口公園)等の演出、出演やインクルーシブなワークショップ「スローサーカスワークショップ」の開発に携わる。

リオ・デ・ジャネイロ2016パラリンピック旗引き継ぎ式にアカンパニストダンサーとして出演。

カナダのシルク・ドゥ・ソレイユ社会貢献部門「シルク・ドゥ・モンド」を筆頭にイタリア、フランス、アメリカ、イスラエル、パレスチナ、シンガポールを訪問し現地ソーシャルサーカス団体で視察研修など国際交流。

2019年文化庁在外派遣短期研修員としてチリとアルゼンチンのソーシャルサーカス団体で研修期間中に講師を務める。

東京2020パラリンピック開会式サーカス振付。

2021年にJDS(ジャグリング・ドット・信州)を設立。


CNACフランス国立サーカス大学13期生卒業写真

金井ケイスケ 海外公演歴はこちらから


金井ケイスケ 海外公演ツアー歴
https://www.jdsjds.net/2021/10/19/keisuke-kanai-show-tours